熟練技を重ねて、完成まで60日以上。
「坊っちゃん石鹸」は、大正時代から変わらぬ伝統製法を守り抜いています。
長年の勘と経験値によって、調合具合や時間配分などを日々変えていく熟練技を重ねて、60日以上をかけて完成へ。
手間ヒマを惜しまぬ、丁寧な手作業が、純粋無添加、化粧石鹸の最上品質を生み出しています。
仕込み
ヤシ油(ココナッツオイル)と牛脂、食塩水を専用のタンクに投入し、蒸気により加熱撹拌(かくはん)し、一晩静置します。
鹸化(けんか)
釜に入れ、蒸気で加熱撹拌しながら苛性ソーダを注入します。 加熱操作、注入のタイミングは長年の経験と技術を要する大切な工程で、熟練の職人が担っています。
塩析(えんせき)
釜内の様子を見ながら希薄食塩水を釜に入れ静置します。 そうすると、釜中が二層に分かれ、上の方は石鹸分、下の方はグリセリンや塩、苛性ソーダ等の不純物になります。
釜出し
上層部の上質な石鹸分のみをもう一つの釜に取り出し、さらに撹拌します。 ☆「釜出し一番」は、釜の上層部の一番いい部分だけを厳選して石鹸にしていることに由来します。
枠練り
「機械練り法」もありますが、坊っちゃん石鹸では、一個一個丹精込めて製造する観点から、長時間かけて冷却し、溶け崩れの少ない固い石鹸に仕上がる「枠練り法」を採用しています。 釜の上層部の上質な石鹸成分のみを型枠に流し込み、手作業で撹拌し、練り上げます。
その後は静置し、自然に冷却させ、固化させます。
枠抜き
固まった石鹸を型枠から抜き出し、上部のバリ(かたちがよくない部分)を取り除きます。
段切り
石鹸ブロックに木枠をはめ、ピアノ線を用いて二人がかりで切り出し“板状”にします。そして、自然乾燥させます。
棒切り
板状の石鹸をピアノ線が張られた木枠に通して“棒状”にカットします。 そして、面取り(角の部分をカットしてなめらかにする)してから自然乾燥させます。
駒切り
棒状の石鹸をピアノ線が張られた木枠に通して駒状にカットし、木製トレイに並べます。 ここで、お客さまの手に渡るサイズの石鹸になります。
乾燥・熟成
自然乾燥及び乾燥室で乾燥させます。長く乾燥させることによって、成分が熟成され、良質の石鹸が出来上がります。
検査
社内検査し、パスしたものを外部機関である公益財団法人日本食品油脂検査協会に検査に出します。ダブルチェックし、厳しい基準にパスしたもののみが出荷されます。
プレス
プレス機で、「坊っちゃん」のロゴマークと「釜出し一番」の文字を刻印し、さらに乾燥させます。
包装・箱詰め
1個ずつ丁寧に目視しながらフィルム包装します。 そして、箱詰めし、出荷を待ちます。